採用面接のチェックポイント!!?ベンチャー企業の採用面接

前フリ

僕は会社を立ち上げる前に勤めていました会社で、執行役員として人事部を任されておりました。 前職の会社はIT分野のソフトウェア開発に特化した会社でして、会社規模を見てみますと中小企業のいわゆるベンチャーです。 そこで経験した人事体験を元に、ベンチャー企業の人事担当者とベンチャー経営者がそれぞれどの様な目線で面談を行っているかをテーマに綴りたいと思います。

ベンチャー企業が欲する人材像1

まずは前提条件としてベンチャー各社(特段IT企業において)はどの様な人材を欲しているのでしょうか? 求人広告に良く羅列されているのは、”未経験歓迎”の文字なのですが、これは市況の変化にもよりますが、景気上昇期にはITエンジニアが全体的に不足する傾向にあるため、経験者採用では追いつかない事態に陥ります。そのため教育を前提とした採用文句を打ち出すわけです。 実際にちゃんとした教育を行っていない会社さんも中にはありますので、そのあたりは詳しく面接時に確認することをお奨めします。

そうなると、ITスキルをど返しして求人採用を行うため、面接やテストで企業側が見るのは、IT業界に対してのその人のポテンシャルを特に注視します。

そのポテンシャルは企業に応じて様々な角度から採用ラインを決定するのですが、各社共通の部分があるので紹介しちゃいます。

ベンチャー企業が欲する人材像2

エンジニアとして最も重視されるポテンシャルはロジカルシンキングです。 物作りと違いITの場合、目に見えないデータの流れを考察し設計を行っていきます。 そこで大事になってくるのがロジカルな考え方です。 物事の捉え方を如何にロジカルに処理しているかを様々な角度から面接や筆記テストで見てきます。

そしてこれはポテンシャルとは少しぶれてしまいますが、向上心と探究心です。 ことIT業界は新しいツールや新しいプログラミング言語が物凄いスピードで生まれていきます。 この最新の環境に臆せず日々学ぶ姿勢を持てるかどうかがITエンジニアとしてとても大切な資質です。このあたりのアピールは必ず面接時に発言すると良いでしょう。

そして最後に求められるのが企画力とプレゼン能力です。 企画力に関しては、その場で『企画を出しなさい!』なんてことは聞かれなく、『最近気になるニュースは?』とか『最近気になる商品は?アプリは?』などと聞いてくることがあります。 要は、日々アンテナを張っているかをチャックしているわけです。 そのためにも面接時期はしっかりと日々のニュースや商品やサービスをチェックしておくと良いと思います。

ここで一つ重要なこととして、上記内容を面接やテストで質問される機会は就活を行う上で多々あると思われます。 そのために俄仕込みで面接対応を行うことだけはお勧めしません。 何故ならば面接官も年間に何人もの面接を行っているプロであり俄仕込みはすぐに見抜けてしまいます。 何よりも普段から上記の人材像に近づける努力をすることが採用面接を戦い抜く近道なのです。

人事担当者とシステム担当者と役員のチェックは異なる

会社によって面接の回数や面接担当者は異なります。 多いところでは一次面接から四次面接まであり、三ヶ月くらいの期間を経て全ての面接工程が終了する会社もあるようです。

良くあるケースで、一次面接は人事担当が面接官。二次面接は部門担当者(営業やシステム開発の部長さんたち)。三次面接が役員。 このようなパターンは中小ベンチャーに限らず一般的な面接パターンと言えます。 中には社長の一発面接などもありますが。

ここで重要なのは、その面接官が何を面接の際に重視しているかと言うことです。

ズバリ言っちゃいますと、人事担当者は求職者の表面的な部分を見ています。 これは人事担当者に割り当てられた目標値が『年間何人の中途採用を行う』的なものであるから、 一次面接で見ているものは、服装に清潔感があるか、言葉に乱れがないか、挙動不審ではないか、そして自社のカラーに見合う人間性か、と言った部分をチェックして、問題なければ面接をクリアして少しでも多目の人数を次の専門分野のチェッカーにパスしたいと言うのが本音の所だからです。 ※全ての人事がと言うわけでは無いのであしからず。

専門分野の担当者が多くチェッカーとして出てくる二次面接では、表面的なところよりはポテンシャル部分をとことん重視します。 これはその求職者が自分の部署に配属された時のことを想定しているからです。 当然ながら、会社の考え方などの基礎教育の後は、その部門長やその部門のメンバーが実務教育を行うことになります。 その際に、ポテンシャルを見ずして採用の運びになった場合、もしその素養が無くミスマッチな採用になってしまった場合、 責任を取るのは彼等彼女等になるからです。 なので上記に書いたようなポテンシャルのチェックをとことん行ってくると思われます。 ※これまた全ての部長さんたちが、、、以下同文、、、

さてさて最終面接ではついにラスボスの登場です。 一気に畳み掛けてぶっ倒しちゃいたいと意気込む気持ちを抑えまして、社長面接です。

実はここまで来ると、大した質問も無いわけです。。。 あ、社長の一発面接みたいな企業では話は別ですよ!

企業のトップが見ているのは、まぁ自分もそうなのですが、

・自分の会社のイメージにあっている人物であるか。 ・将的な可能性を秘めているか。

この二点につきます。

なぜならば、これまでに自分の会社の人事担当者や担当部門の方々がチェックをして、通過の報告を受けてきた求職者が目の前に座っているわけなので、質問も今までに十分されてきたでしょ?って言うスタンスになっちゃうわけです。 中には面接好きな社長さんもお見えになりますがw

なので、まずは過去の一次二次面接での部下からの報告が正しいかの軽いチェックと将来どうなっていきたいなどの将来ヴィジョンのチェック。 その上でキャラクターが自分の会社に適正化を見るくらいです。

逆に言えば、ここで自分自身をちゃんと出さないと、ミスマッチな採用になってしまう可能性もあるので、とことん正直に自己表現をして、質問もしちゃいましょう。

最後に

今回書いたのはまさにITベンチャーの採用面接についてのことです。 ベンチャー企業に興味のある方は参考程度に捉えて頂ければ幸いです。

そして、ベンチャー企業でのより良い就活の助言として、企業の社長の考え方を事前に見たり聞いたりして、どの会社に就職したいかを選別することをお勧めします。 大手と違いベンチャー企業は社長のカラーが強く会社の文化に踏襲されています。 まずはブログや会社説明会等でその会社の社長の話を読み聞き、そこでご自身の考えとマッチした会社を選ばれると後悔の無い就職に繋がる可能性が高くなると思います。

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